Arte Blog

モノ作り断絶に危機感

伝統的なモノと現代的なモノを考える

今朝の日経新聞の記事に「モノづくり」に関する記事が
掲載されていました。

一つは、中小製造業の集積地、東大阪市の若者の
「モノづくり離れ」に関するもの、

そしてもう一つは、飛騨高山の家具・京都の京象嵌・
福島県の会津漆器など「伝統工芸の各産地の動き」に関するもの。

セラミックアルテのモノづくりは、
「岐阜県の美濃焼(伝統産業)」が中心になるため、
新聞記事の内容はとても共感できるものでした。

美濃焼の地からモノ作りのココロ発信(セラミックアルテ)

 

現在の製造業、伝統産業の状況は

1.景気低迷や安価な輸入品などに押されて廃業に
  追い込まれる企業が目立つ

2.技術者の老齢化による伝統技術継承の断絶

3.若手技能者の確保が困難(雇用環境による問題)

4.職人を育てるまでに資本と時間がかかる

5.売れ筋を追いかけ、大量生産することによる単なる価格競争

 

せっかく「質の良いモノを作る技術」があるのに、
「先人たちが築き上げてきた知恵」があるのに、
それが継承されず、なくなっていく・・・悲しいことですよね。

どこの産地もみな同じ状況で、今後の「モノづくり」のあり方を
それぞれに考え直しています。

ポイントは、「現代の生活様式で使える商品開発

 

イタリアの著名デザイナーエンツォ・マーリ氏の言葉

「古い工具や様式に執着して保存するのが真の継承ではなく、
現代の社会に適応する要素を取り入れて変化していくことこそ肝要だ。」

まさにその通り!セラミックアルテのモノづくりも
「伝統的なモノと現代的なモノを考える」
という所からきています。

各産地が元気になるように!←祈る
モノづくりの原点に返ってがんばるぞ~! チヒロ p(^-^)q