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【虎渓山 永保寺 その2】 虎渓山のパワースポット

 パワースポット「びんづる様(なで仏)」

虎渓山 永保寺の庫裡(くり)の玄関付近、あまり目立たないところに・・・
石造りの「十六羅漢 第一尊者 びんづる様」がいらっしゃいます。

びんづる様

体の悪い部分と同じところを撫でると、徐病の功徳がある。。。
欲の無い人にとっては、強力なパワースポットww
「忍辱(にんにく)」のパワースポットだそうです。

病気を治す為には、お医者様や薬にだけ頼るのではなく、自身が生まれた時から持っている生き延びようとする力も必要です。そして病気と対峙し、時に共生を受け容れる心を持つこと(忍辱)が必要です。忍辱(にんにく)とは悟りに至るための修行徳目である六波羅蜜の一つで、堪え忍ぶことです。身に降りかかるあらゆる災難に耐え忍び、怒りや欲の心を起こさないように堪え忍ぶというものです。  屋根もない屋外で、風雨に耐えながら多くの人々と苦を分かち合っているびんづる様は、私たちに忍辱を示されています。びんづる様にお参りする時は、欲のお願いをするのではなく、忍辱精進を誓う場所であるということを思い出して下さい。そうすれば欲の無い方にとっては強力なパワースポットになります。

びんづる様は忍辱のパワースポット 虎渓山ホームページより

 

パワースポット「六角堂の千体地蔵」

永保寺境内の名勝庭園には、滝が流れる梵音巌(ぼんのんがん)があり、
その上には多くのお地蔵様(千体地蔵)が祀られている「六角堂(霊擁殿 れいようでん)」が
建てられています。

六角堂の千体地蔵

願(がん)をかける人が地蔵を借り、願がかなうと新しい地蔵を添えて
(二体にして)返していたため、1000体以上の地蔵になったそうです。

梵音巌のガケを登ったところは「悟りの世界」をたとえているとのこと。

梵音岩

梵音巌のガケと滝の周辺には、石仏がたくさん並んでいます。
六角堂の千体地蔵は、「精進」のパワースポットだそうです☆

願いを叶える為には、自らが願いを叶える努力をすること(精進)が大切です。あらゆる苦難に立ち向かって生きようとする努力、精魂込めてひたすら進もうとする心構えをを持った人にだけ、六角堂の千体地蔵は強力なスピリチュアル・パワースポットとなります。

六角堂の千体地蔵は精進のパワースポット 虎渓山ホームページより

 

鐘楼の「龍」の細工

永保寺の庫裡の前には「鐘楼(しょうろう)」があります。
楼上(ろうじょう)には昭和23年鋳造の梵鐘(ぼんしょう)があり、
夕刻には雲水により鐘がつかれています。
※ 毎年除夜の鐘は、一般にも開放されています。

虎渓山 永保寺 鐘楼

この鐘楼をよ~く見てみると・・・

鐘楼の龍の細工

木が組まれている部分「詰組(つめぐみ)」に「龍の頭」発見!!
なんと細かい細工なんでしょう。。。

国宝の観音堂や開山堂はもちろん素晴らしいのですが、
この鐘楼もじっくり見る価値があります☆
でも、これに気づく人は少ないでしょうね。

 

心静かに写経「般若心経」

庫裡(くり)の玄関を入って左手に進むと、写経をする場所があります。
そこにはピカピカの「釈迦如来(しゃかにょらい)」「普賢菩薩(ふげんぼさつ)」
「文殊菩薩(もんじゅぼさつ)」が並んでいました。

普賢菩薩

向かって左側には、「象」に乗った「普賢菩薩」

文殊菩薩

向かって右側には、「獅子」に乗った「文殊菩薩」

お釈迦様

「普賢菩薩」と「文殊菩薩」の間には「釈迦如来」が鎮座

金の細工技術

これらの「釈迦三尊」には、これまた細かい金細工が!
極薄の金箔を細く切り、仏像に貼りつけて加飾したものだそうです。
截金師(きりかねし)の技が随所に見られました。

写経「般若心経」

釈迦三尊の前で般若心経の大合唱が始まったので
お坊さんと一緒に唱えたあと、写経に初挑戦してみました☆

永保寺 御朱印 水月場

そしてこれが永保寺の御朱印!いただきました☆
国宝「観音堂」の別名「水月場」と書いてあります。

虎渓山を訪れて、かなり目の保養をさせていただいた上に、
今まで知らなかった事をたくさん教えていただきました。

【虎渓山 永保寺 その3】 「玄関」と「雲衲輻輳」と「止掛搭」 へつづく

【虎渓山 永保寺 その1】 国宝を拝観して