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「拍手(かしわで)」と「偲手(しのびて)」について

参拝の作法、神道の作法

2012年も残りわずかとなってきました。
年末年始には神社へお参りする機会も多くなりますね。 

「二拝・二拍手・一拝(または二礼・二拍手・一礼)」という言葉を
耳にした事があると思いますが、
これが神社などへの参拝作法の基本となっています。 

※ 伊勢神宮では「八度拝八開手」、出雲大社や宇佐神宮では「四拍手」が作法となります。

拍手・柏手(かしわで)

神への敬意を表す場合(拍手・柏手)と、
神道の葬儀で故人を偲ぶ場合(偲手・忍手)では、
手を合わせる方法が異なりますのでご注意下さい。

「拍手・柏手(かしわで)」とは、
神道の祭祀や、神社・神棚など(神に)拝む際に行う行為。
両手を合わせ左右に開いた後に、再度「音を出して」手を合わせること。
魏志倭人伝に、倭人(日本人)の独特の作法として紹介されている。

「偲手・忍手(しのびて)」とは、
拍手(かしわで)の一種。【神葬祭】においては「音を出さずに」手を合わせること。

 

【ポイント!】
神社で拍手を打つ際には、掌(てのひら)を合わせたとき、
右手を左手の第一関節付近まで下げてから打つようにしましょう!

左手は「陽=霊」 、右手は「陰=体(身)」とされ、
右手を下げることによって「霊」を上位とするからです。