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100円ショップの香炉 Part2

先日少しご説明した「100円ショップの香炉」と「美濃焼の香炉」の違い、
どこがどう違うのか、少しだけ追加でご説明♪


まず、中をご覧下さい。
右が100円ショップのもので、香炉の三ツ足の部分に
中からへこみができています。
これは典型的な鋳込み成形とわかるポイントです。
左が美濃焼です。
動力成形のため、中にへこみはありません。
あと、厚みを比べてみると・・・
鋳込み成形をする場合は、厚みが均一になりません。
美濃焼はしっかりと厚みがあり、均一です。


側面をご覧下さい。
口元の厚みの違いがわかると思います。
あと、色の違いがありますが、
100円ショップのものは酸化(酸化炎焼成・・・充分に酸素が供給されて
いる焼成)の低温(低火度)で焼き上げているため、
少しアイボリー色になっています。
美濃焼は還元(還元炎焼成・・・酸素が充分に供給されない状態で
行われる焼成で、窯内の温度が一定の高温に達したら窯口を
閉じて燃焼させる)の高温(高火度)で焼き上げているため、
しっかりと土が焼き締まっていて、白いです。
この違いは、強度です。
高温でしっかり焼き締めている還元焼成の方が、強度はあります。
カタチだけ見ればそんなに違いはありませんが、
製造工程には大きな違いがあります!
ちょっとだけの豆知識をご紹介いたしました。(^-^)