Arte Blog

100円ショップの香炉

最近、100円ショップの仏具コーナーが充実してきましたね。
仏具専門店さんとの違いは?って思われる方が多いかもしれません。
何が違うのか、ちょっとだけご説明。
形状は美濃焼の日本製とあまり違いはありませんが、まず、生地(土)が違います。
さらに、窯の焼き上げ方法が違います。
美濃焼の日本製のものは、還元の窯で焼いていますが、100円ショップのものは
酸化の窯で焼いています。
さらに、成形方法が違います。100円ショップのものは鋳込み成形で、
美濃焼の日本製は動力で厚みを均一にして作っています。
家のお仏壇で使用するには、100円ショップのものでも問題ありませんが、
お墓などの外で使用する場合に、ちょっとだけ問題があります。
それは強度です。
100円ショップのものは、強度が弱い製法でできているため、
おそらく割れやすいでしょう。
では、家のお仏壇で使えば問題ない?って思うかもしれませんが、
一般的に「白無地」「青磁無地」「ルリ無地」の何も絵柄がないものは、
お仏壇ではあまり使いません。
購入する人、使う人の気分しだいのことなので、
100円ショップで仏具をそろえるも良し、
専門店さんでそろえるも良し!です。(笑)
蛇足ですが、「香炉灰」も同じです。
通常、もみ殻の灰が良いとされていますが、
もみ殻の灰100%であるかどうかが問題です。
「もみ殻+別の材料」という具合に、意外に混ぜ物がしてあります。
香炉灰を購入されるときの目安としては、
もみ殻の割合がどれぐらいか!?を見極めてくださいね。
おそらく、100円ショップのものはもみ殻100%ではないと思います。
お線香が燃えきらなくてもいいわぁ~とお考えの方は、
どんな灰をお使いになってもOKです。(笑)
以上、ちょっとだけご説明でした♪