商売の神、お稲荷さんと狐(油揚げ)
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稲荷神(稲荷大明神)
稲荷神(稲荷大明神)は、お稲荷さん、お稲荷様と呼ばれ、
商売の神(穀物の神)として広く親しまれています。
「お稲荷さん」と言えばキツネをイメージされる方が多いようですが、
キツネは稲荷神のお使い(眷属)であって、神様ではありません。
稲荷神は、穀物の神である宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)が祭神となります。
キツネは、穀物を食い荒らす野鼠を主食とするため神の使いとなり、
ネズミを油で揚げたものをお供えしたのが始まりで、
現在の「(豆腐を揚げた)油揚げ」をお供えするようになったのだそうです。
殺生を禁じた仏教の影響もあって、ネズミの油揚げの代わりに
豆腐の油揚げをお供えするようになったと言われています。